なんとなく

2004年11月20日 ポエム
物心、という物が幼さ故に何も無かった僕の心の中に産まれた頃

優しさ、という物を出会ったばかりの君から僕は教わった。

楽しい、という感情も僕は君から教えてもらった。

今思えば、あの頃の僕は君に振り回されてばっかりだったけど、

それでも僕は楽しくて、幸せで、だから。

僕はずっと君と一緒に居たいと望んだ。

望んだからずっとこんな楽しい日々が続くと信じてた。

信じてたから僕が君の傍に居るのが当たり前だと思ってた。

そうやって、毎日、日が暮れるまで一緒になって遊んでた。

幼い日々。

だけど、時は過ぎて、

虐めを受け、友達からも裏切られ、教室の中で孤立していく僕。

傷つき、周囲に怯え、目も耳も心も閉ざしていく僕。

使う必要の無くなった口と心を僕は自分で封じ込めた。

それでも僕は君を傷つけたくは無かった。

僕と同じ目に君を遭わせたくは無かった。

だから僕は只一人味方だった君を引き離した。

一人きりの寂しさを抱えたまま、僕は君を遠く離れたんだ。

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bj

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